「吉」より「小吉」の方が良いって知ってた?おみくじのうんちく

2016.01.13 おもしろ受験生活
合格祈願

受験生はおみくじを引かない!?

受験シーズンを前に、神社で絵馬を奉納する受験生の姿をよく見かけます。来るべき試験に向け、やるべきことはすべてやって最後は神頼み!ということでしょうか。

合格祈願で神社にお参りする受験生は多く、最近では神頼みに行く暇が無い受験生のために、「合格祈願代行サービス」なるものもあるとか……。
とにかく、受験生と神社は、なにかと関連が多いようですね。

そして神社といえば、おみくじ。

気軽に吉凶が占えるおみくじは、神社での楽しみともいえるものだと思いますが、
「凶が出たら怖い!」
「悪い結果だったらテンションが下がる」
などの理由から、受験生はあまりおみくじを引きたがらない傾向にあるようです。

しかし、ただ「凶=悪い」で終わらないのがおみくじの不思議。知っているようで知らなかったおみくじについて紹介してみましょう。

 

おみくじのはじまり

おみくじは「神様の意思」を知るための占いのひとつ。おみくじのはじまりは、平安時代に天台宗延暦寺の元三慈恵大師良源上人(912~985)がはじめた「元三大師みくじ」だといわれています。

以来、政治の大切な決め事などでおみくじは利用されています。鎌倉時代には当時第三代執権の北条泰時が鶴岡八幡宮でおみくじを引いて後継を決めたとされていますし、室町時代には次期将軍決定のくじ引きで足利義教が将軍の座を射止めています。

くじで将軍を決めていたなんて……、昔の人がどれほどおみくじによる神様の意思を尊重していたかがうかがえますね。

おみくじ

 

「吉」より「小吉」の方が上? 知らなかったおみくじの順番

おみくじを引いて、まず気になるのは「大吉」や「凶」などの吉凶です。「大吉」や「凶」はわかりやすいですが、「小吉」と「吉」ってどっちがいいの?と迷うところです。

神社によって吉凶の順番は違うので、順番の前後はありますが一般的には「大吉」「中吉」「小吉」「吉」「末吉」「凶」「大凶」となっています。

とはいえ、おみくじは吉凶だけで判断するのは早過ぎというもの。おみくじで大切なのは、書かれている内容です。例えば受験生に大切な学業についてだとします。よい内容であれば、それを励みに勉強に専念できるし、逆であったら解決策を講じることができます。

これは大吉でも凶でも同じです。大吉だから良い、凶だから悪いということは決してないのです。

昔から「当たるも八卦当たらぬも八卦」ということわざがあるように、おみくじの吉凶だけを見て一喜一憂しても仕方がありません。おみくじをよく読んで、今後の自分に活かすことが大切なのだと思います。
おみくじには今後の生活の糧となる大切なヒントが含まれています。「凶が出たらどうしよう……」と怖がらずに、是非おみくじを役立ててみてください。

 

関連記事