ちょっと英語が好きになる! ジョン万次郎の英会話発音法
2016.04.28 勉強のコツ英語のスピーキングが苦手な日本人
「日本人は中学・高校と英語を勉強するのに話せない」
「日本人は英語のスピーキングが苦手」
というお話をよく耳にします。
これは、日常的に英会話を話す機会が少ないということもありますが、英語をカタカナ表記に直してしまうということも一因ではないかと思います。
例えば、「水」は英語で「water」ですが、日本人は「ウォーター」とカタカナ表記します。しかし、外国人に「ウォーター」と言っても「水」と通じない場合が多いですね。
そして、「通じない」→「発音に自信が無くなる」→「話せない」の悪循環にはまって、日本人は英語が話せなくなってしまうのです。
日本人にとって、英語の発音は英語上達の最大の関門と言えるかもしれません。
ジョン万次郎に学べ!「ジョン万次郎的英会話発音法」
みなさんはジョン万次郎という人を知っていますか?
ジョン万次郎は江戸時代末期(幕末)から明治にかけて活躍し、日本人で初めてアメリカに足を踏み入れた人物。
社会の授業でも習う『日米和親条約』の締結に尽力した近代日本における重要な偉人の一人です。
ジョン万次郎の時代は江戸時代ですから、今のような英語の授業があるわけではありません。英語を全く知らなかったジョン万次郎は、耳で聞こえた音をそのままカタカナ表記して独自の発音法をあみ出しました。
この英語の発音法がすごいんです。
どうでしょう?
今のカタカナ表記とかなり違いますよね?
「ネット」を「ネ」一文字にしてしまうなんて、ちょっと大胆で面白いですね。
実際にジョン万次郎の発音は、アメリカ人の発音に近かったようで、英語という先入観無しで、耳から入ってきた発音をそのまま再現したことが、自然な発音になったのだと考えられています。
私たちは英語を文字として見てしまうので、どうしても従来のカタカナ表記が抜けません。英語を耳で聞いて、そのままの発音で話してみるというのが大切なんですね。
英語が苦手という人、まずは言葉をそのまま聞いてみましょう。耳を慣らすことで、ジョン万次郎のような発音が身につくかもしれませんよ。