子どもが悪い点数を取って凹んで帰ってきたら、親はどうフォローする?
2016.04.27 子供の未来元気に出て行った子どもが落ち込んで帰ってきた。聞けば、テストの点が悪かった……。こんなとき、どう励ましたらいいのか、けっこう悩みませんか。その子の性格によっても励まし方が違ってくると思います。皆さん、どんなふうに接しているんでしょうか。
とにかく前向きな言葉をたくさんかける!
思い出せば、息子に今までいろいろな言葉をかけてきました。小5にもなったので、聞いてもいいかなーと思い、「点数が思うように取れなかったとき、どんな言葉をかけられると嬉しい?」と問いかけてみました。
するといきなり順位付きの答えが(笑)。
【1位】
明日はきっといいことがある
【2位】
今日は少し勉強を休んで思いっ切り遊んでみれば
【3位】
ノーベル賞を取ってるような人たちだって、いつもいい点数だったわけじゃないよ
「頑張れ!」とか「次はきっといい点数取れるよ」という、はっぱをかけるような言葉はあまり嬉しくなかったようです。反省……。
少し勉強から離れた言葉をかけると楽になって、自然と気持ちも上向きになるのかもしれませんね。
美味しいものでお腹いっぱい幸せ作戦
これは友人ママさんに聞いた話です。
“数年前に中学2年生だった娘が、模試の結果が出るたびにため息をついて落ち込んでいたんです。この世の終わりのような顔をして、どんな言葉をかけてもうつむいて「私はダメだよ」と言うばかり。
そこで、あまり料理が得意ではないのですが、2時間かけて娘の大好物を何品も作ってそっとテーブルの上に並べておいたんです。
ずーんと沈んで何も言わず食べ始めた娘。しばらくモクモクと食べ、ポソっと一言「美味しい……」と。そしてその頬には涙が一筋流れていたんです。食べ終わる頃には笑顔も戻り、「ごちそうさま、ありがとう。勉強してくるね」と自室に戻っていきました。“
確かに、美味しいものをお腹いっぱい食べると、嫌なことを忘れて幸せな気分になれたりしますよね。言葉だけではない、だまって美味しい料理を並べる。子どもの心にお母さんの無言の励ましがしっかり響いているんです。
思いっ切り気持ちをリセットさせる
これも友人の話。
“昨年の夏、息子(小6)が塾の定期テストで平均点以下を取り、「もう塾辞めたい」と言い出しました。いつもは言葉で励ましていたのですが、そのときはけっこうな落ち込みようだったので、「この週末は思いっ切り遊んじゃおうか」と。
返事もせず自分の部屋に入ってしまいましたが、「行く?」とドア越しに声をかけると、ふてくされながら「気が乗らないけど行く」と(笑)。
思い切って息子が大好きなハリーポッターのアトラクションに乗りにUSJへ!
行きの新幹線もずっとふれくされていましたが、USJでは目を輝かせて満面の笑顔で楽しんでいました。USJを出る頃には気持ちもすっかり切り替わったようだし、私も久々に息子と2人きりでデートでき(旦那留守番)、親子でリフレッシュできました。“
小6の夏ともなると、受験も追い込みの時期。親子で煮詰まってしまいがちな時期だからこそ、1〜2日勉強から離れて思いっ切り楽しんでしまうのも「励まし」のひとつなのかも。
どんな形であれ、見守る気持ちで
なるほど、「勉強と関係ない励ましの言葉をかける」「なにも言わず子どもの好物をたくさん並べる」「親子で一緒に思いっ切り遊ぶ」いろいろな励ましの形がありましたね。
どんな形であれ、子どもは「親が気にかけて応援してくれている」と感じるだけで安心して頑張れると思うんです。
思わず頭ごなしに「なんでそんな点取るの!」「次はもっといい点取らなきゃダメだよ!」と言ってしまいそうになる時もありますよね。でも、言われなくたって、子どもは充分自分で分かっていて、子どもなりに心を痛めているんです。
そんな気持ちに寄り添って、ちょっと折れそうになっている子どもの気持ちが前向きになれる手伝いができたらいいですよね。