読解力はすべてに通ずる! 読解力と理解力はなぜそんなに大切なのか?
2016.04.25 勉強のコツまずは漢字をしっかり覚えよう
国語の長文問題を解く力は、「一度全文を読み通して、内容をいかに理解できるか」にかかっています。
「“それ”はなにを指しますか」というような問題なら、“それ”付近の前後2〜3行読めばだいたい解答できますが、「全体の内容を次の単語を使って200字以内に要約しなさい」などの問題は、全文を読まないと解けません。
漢字をしっかり覚えなかったために、数行読むたびに「うっ、この漢字なんて読むんだっけ……」と引っかかっていては、なかなか読み進められないのはもちろん、焦って集中力まで欠いてしまう怖れも。しかも、それまで読み進めたところが記憶からだんだん薄れてしまったりする可能性もあります。
そうならないよう、「もう漢字は大丈夫」と過信せず、毎日漢字ドリルを1ページでもいいからやるなど、漢字を忘れない対策を取っておきたいですね。漢字も読解力に通ずる!です。
長文読解問題には速読力も必要
じっくり読んで内容を理解することは読解力を身につけるうえでとても大切ですが、試験という限られた時間の中では、そうゆっくりも読んでいられません。ある程度の速読力が必要です。そのためには、とにかく訓練あるのみ!
・物語本などを、ページと時間を決めて読み、その内容を100〜200字以内で家族に伝える。
・長文読解問題を毎日1〜2問必ずこなす。なるべく長い文章の問題を選ぶこと。
・新聞の長めの記事を決めた時間内で読んだ後、内容を家族に質問してもらって答える。
こんな訓練をして読解力が身につき、苦手だった長文読解の成績がグンと伸びたお子さんがいるそうです。すべてやるのもいいですが、どれかひとつやるだけでもかなり読むスピードはかなり上がると思います。
社会に出てからも、読解力・速読を必要とするシチュエーションはたくさんあります。今から身につけておけば、必ず役立つはずです!
算数を解くにも、文章読解力がものをいう!?
算数や数学の試験には必ずといっていいほど文章問題が出ます。いくら計算や数式を解くのが得意でも、文章問題は読解力がないと答えを導き出せません。そう、文章問題には意外に落とし穴が潜んでいるのです。
簡単な例題ですが「ぼくは鉛筆を2本持っていました。みんなは5本持っているので、お母さんに頼んであと4本買ってもらいました。ぼくの鉛筆は何本になったでしょうか。」という問題が出たとします。
答えは2+4=6本。しかし、読解力が足りないために「みんなが5本持っているので」に惑わされて、2+5=7本と答えてしまうお子さんが多いそうです。
焦ってしまったということもありますが、これはやはり読解力の問題。「算数文章題は読解力がものをいう」と言っても過言ではないのです。
本を読む習慣で読解力を身につけよう
読解力をつけて欲しくて「本を読みなさい!」と口を酸っぱくして言っている親御さん、多いのではないでしょうか。わが家も例外ではありませんでした。
息子が図書館や学校の図書室から借りてくるのはマンガの伝記ばかり。「一応これも本だよ!」と言い訳しながら読んでいましたね。マンガでも一応文字はあるし、少しでも読解力が身につけばいいかと、私はなるべく口を出さないようにしました。
小4までずっとそんな感じでしたが、読むマンガの文字量も徐々に増えて、これなら同じ内容をもうちょっと詳しく本で読んでみようかな、と思ったようです。
小5になった今では、2週間でマンガ1冊、本2冊(1冊200ページ程度)の量を読むようになりました。子ども向けのミステリーや怪談ばかりですが、それでも読む習慣がついたし、以前より読解力もアップして、文章題もだいぶ間違わず解けるようになったので、よしとしています。
そう、「読む習慣」がつけば、ある程度内容はなんでもいいと思うんです。自分にとって面白ければ、読み進めるスピードもぐんぐん早くなっていくはず。それは必ず読解力を身につけることにつながります。