【お受験ママの基礎知識1】中高一貫校って何がいいの?
2016.07.08 子供の未来小学5年生の娘がいるママライターTです。
最近、「中学校どうする?」という話題がママ友の間で増えてきました。正直、学区内の中学校にあがるのが普通だと思っていた私でしたが、中高一貫校への進学を希望するママって意外と多くて、わが子の進学について、いろいろ考えるようになってきました。
とはいえ、中高一貫校の知識が全くない私……。ライターという職業を最大限活用し、学習塾「うすい学園」で中等入試特講を担当している須藤先生と堀込先生に公立中高一貫校について、いろいろお伺いさせて頂きました!
Q1.なぜ、公立中高一貫校に皆さん行きたがるのでしょうか?
須藤先生:
やはり第一に高校入試が無いということ。中学・高校一貫という、自分の意見や意思をしっかり持った社会集団の中で、自立しコミュニケーション能力も鍛えられます。
堀込先生:
受験が無いことで、部活に専念できたり好きな勉強に打ち込むことができますね。特に勉強面では、受験に左右されずに得意教科は先取り学習ができ、苦手教科はわかるまで復習ができます。
Q2.公立中高一貫校って、お金がかかりますか?
須藤先生:
基本的に公立の中学、高校と大差ありません。ただ海外研修などの機会も多いため、それらに参加すると費用はその分かかります。また、通学方法によっては、電車やバス代がかかります。
Q3.公立中学にはない、公立中高一貫校ならではの特色ってあるんですか?
堀込先生:
それぞれの中高一貫校で力を入れている特色があります。特に中央中等はスーパーグローバルハイスクールに指定されていることもあり、英語教育に力を入れていて、ネイティブの教員の比率も高いです。
学力の部分でも今春7期生が卒業しましたが、1学年120名ほどの小規模校としては非常に良い大学合格実績をおさめています。
Q4.公立中高一貫校で大変なことはありますか?
須藤先生:
同じ学年の生徒達と6年間ずっと一緒な点ですね。一般中学であれば高校入試で1度リセットできますが、中高一貫校では、それができない。前期(中学1~3年)で遅れてしまうと、取り戻すのに非常に苦労します。
堀込先生:
ハイレベルな授業をするため、学力の二極化が起きやすいです。高校受験がないため、6年間の途中で目標を見失い、中だるみしやすくなってしまうことがあります。
なるほど。「高校受験が無い」と大学受験までじっくりと学力を伸ばせますし、やりたいことに打ち込む時間もできますから、親にとっても子どもにとっても嬉しいことですね。
なにより受験して入学しているわけですから、生徒たちは学力レベルが高く向上心が強い子どもたちばかり。そんな良い環境の中で6年間勉強ができるというのは、大変ではありますが、子どもの成長には良い影響を与えてくれそうです。
公立中高一貫校について、少し理解できた気がします。
さて、次は公立中高一貫校に入るために必要なことを聞いてみました。